言葉は新しい概念の理解を助けるが、その逆もありえる

いいから殺せ。後はこっちでなんとかするから - Geekなぺーじ
http://www.geekpage.jp/blog/?id=2010/1/22/1

Net surfingをしていて、笑うとしてもクスリとする程度なのですが、これは大声を上げて笑ってしまいました。これは反則だなあと。

IT関連の用語は特に現実にある物事を抽象化して言葉として使用することが多いですが、学者や技術者の感性の問題か、一般的には人を驚かせてしまうことがままあるようです。

Desktop、file、directory、library、window、network、socket、threadなどはまだ穏健なものですが、kill、abort、zombie、daemonなどは知らない人からすれば少々過激かもしれません。

問題なのは、ある物事にある言葉の名前を付けたとき、その言葉の持つ意味によってその物事に対する印象が固定化してしまったり、誤解を与えることになったりする可能性があることです。

例えば、killなどはsignalを送るだけで、対象のprocessが停止しないことだって普通にあるわけで、それはkillという言葉の意味からは少し離れてしまっていて、初心者が誤解するかもしれません。

Windowですが、確かに典型的なwindowは窓のような形をしていますが、不定形のwindowだってありますし、もっと言えば、windowの中の様々なgadgetも内部ではwindow扱いになっていることもあって、これは直感的な理解とは異なっています。

物事に適切な言葉を与えるとそれは理解を助けますが、それだけではないという話でした。