Googleが中国から撤退しても、Googleが元々設けている検閲は残る

グーグルの中国撤退示唆 一番の理由は「経営不振」 - J-CASTニュース
http://www.j-cast.com/2010/01/18058120.html

こういった側面もあるということでしょう。これだけだったとしたら、さすがにGoogle格好悪すぎですしね。

日本の新聞などが書いている、「検閲に耐えられない」という理由もあるだろうが、中国ではまったく違う見解もたくさん出ている。
グーグルはこのところトラブルや不祥事続きだ。2009年6月18日、インターネットをつかってエロ・コンテンツを流し、一時Google.comとGmailは使えなくなった。また、同年9月、グーグル(中国)の李開復総裁は突然辞任した。「李総裁の業績に対して、グーグル本社は大変不満に思っていたようで、実は首切だった」と中国のインターネット企業の社長はJ-CASTに明かす。
その後、中央テレビ局であるCCTVの番組が、「グーグルは大量の詐欺広告を掲載しており、しかもエロ写真や下品なニュースも多い」と暴露した。さらに、グーグルは中国作家の許可を得ないで8万冊以上の作品をデジタル・ライブラリーに公開したという理由で、中国作家協会に告訴された。10年1月にはテレビを通じて中国作家に「申し訳ない」(sorry)といい、謝罪を思わせるような談話を発表したのだ。

これには少し疑問を抱きました。Googleは寧ろ他の検索siteに比べて下品な情報はfilterでcutしているほうではないでしょうか。中国では違うのでしょうか。

根本的な問題として、中国などの政府による弾圧行為に関する情報を検閲するのは間違っているが、猥褻情報を検閲するのは間違っていないというのは、矛盾しているのではないかというのもあると思いますが、答えは出ません。

結局どのような情報を優先的に流通させ、どのような情報を流通させないのかは当該providerの価値判断に依ることになります。Googleが中国のやりかたが気に入らなくて中国から撤退したとしても、Google独自の検閲基準は残るわけです。