航空会社にとって燃油先物取引ができないことは大きなhandicap

日航、燃油先物取引解約へ→コスト予測困難に - YOMIURI ONLINE(読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/atmoney/news/20100117-OYT1T00020.htm

これは結構大変な事態ではないでしょうか。

 日本航空が19日に会社更生法の適用を申請するのに伴い、燃油価格の急変動によるリスクを避けるために行っている燃油の先物取引について、解約を迫られる見通しであることが、16日わかった。


 当面、取引は再開できない見込みだ。今後、燃油価格が急上昇した場合に再建計画に悪影響を与える可能性があり、再建を主導する企業再生支援機構も対応を検討するとみられる。

 日航が行っている燃油の先物取引は主に、将来のある期日に一定の価格で燃油を購入できる権利を買っておくものだ。将来、燃油価格が急上昇しても事前に契約した価格で買える。逆に契約の価格より下がれば損失が出るが、先物以外の現物の燃油調達で費用が減るため、損失を相殺できる。

 会社更生法の適用により、先物取引で取引業者が日航に対して持つ債権もカットの対象となり、解約が必要になる見込みだ。日航には原油価格高騰時に行った取引が残っており、取引業者に約780億円を支払う必要があるが、一部しか弁済されなくなる。債務不履行となって、当面は再開できない見通しで、取引できない状況が長引けば、コストの予測が難しくなるなどの影響が出そうだ。

燃油先物取引ができないと日々刻々と変化する燃油の現物価格に大きく左右されることになって、ただでさえ厳しい資金繰りなのに、それ以上の逆風となりそうです。