1票の格差をできるだけ少なくすることが正常な民主政治の必須条件

衆院選1票の格差2倍は違憲…大阪高裁 - YOMIURI ONLINE(読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20091228-OYT1T00523.htm

これは良い判決だと思います。正常な民主政治を実現するためには、1票の格差が大きすぎることは問題ですので。

この大阪高裁の判決によって、300自治体のような問題のある政治制度の実現が難しくなったことは良いことです。

小沢氏の去就 分権論議に影 「国と300自治体」制 大規模合併が前提 民主にくすぶる異論 - 西日本新聞
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/politics/election/2008syuin/kyushu/20090419/20090419_0001.shtml

この300自治体というのは、全国に人口30万人程度の基礎的自治体を300設け、それぞれの自治体をそのまま選挙区にし、1人の衆院議員を割り当てるというものですが、これはそれぞれの自治体の人口が増減したとき、1票の格差がとても大きくなる、全く以て受け入れがたい制度です。これは、州代表の議員(他国で言えば上院議員)という扱いにしたいということなのでしょうけど、それより下のlevelの国会議員が存在しないことで、1票の格差が確実に発生することになります。(一般的に上院の1票の格差は無視されるが、下院のそれは無視されない)

まだ高裁の判決ですが、最高裁でも同様の判決がなされることを期待します。