情報発信者は責任感を持ち、建設的であるべき

わたしたちさえまともになれば、日本は圧倒的独り勝ちに近づく。 - 情報の海の漂流者
http://d.hatena.ne.jp/fut573/20091224/don_brame_others

人のせいにするのはそろそろやめませんか? - Geekなぺーじ
http://www.geekpage.jp/blog/?id=2009/12/24/1

大変勇気のある発言だと思います。また、bloggerからこのような発言がなされるのは日本におけるblogというmediaがまだ自浄能力を保持しているということの証だと思います。

多くの人は自分の境遇が自分の思いどおりにならないのは自分以外の誰かのせいだと責任転嫁しがちです。ある意味それは事実なのでしょう。自分に降りかかる全ての事象が全て自分のせいだと言うのも少々乱暴でしょう。(例えそれが真実だとしても) ですが、この世が、責任転嫁し、他者を批判しているだけの人ばかりになってしまったとしたら、そこは住みにくく、限りなく暗い世界になってしまうでしょう。

この世の、我々の目に好ましく映るあらゆる物事は我々にとって必ずしもmeritだけを齎すとはかぎりません。Internetは自分の好きな物事にだけ触れることを最大限に可能にしますが、Internetに長く触れることで取り返しの付かないほど自我を歪曲させてしまう可能性もあります。あらゆる人が自分の興味のあるものにしか興味を示さなくなったとしたら、誰からも興味を示されない物事、もっと言えば人は無残なことにこの世から消え去ってしまうことでしょう。

Contentの提供者が消費者の好むものばかりを提供するのは経済的な理由からです。単純にそのほうが儲かるからです。そこに理念も理想もありません。馬鹿みたいな番組ばかり流して、それで視聴者が堕落していこうが、知ったことではありません。しかし、これでは遅かれ早かれ社会全体が停滞し、沈没していき、消費者たちも以前よりも可処分所得が減少し、それにつれてcontentの提供者の手取りも減少していくことになります。今の日本はまさにこれです。

これは焼畑農業と同じです。せっかくの資源をただ焼き尽くしていっているだけです。しっかり手入れすれば将来的にもっと多くの利益を齎すはずだったのに、目先の利益のためにそれをふいにし、先細る一方です。

Mass media、Internetの区別なく、情報を発信する人たちは情報に触れる人たちを啓蒙し、教養的で、知的好奇心を増加させ、より良い社会を皆で築いていけるようなcontentの製作に力を注いでいくべきではないでしょうか。I.S.も勿論そうありたいと思っています。