自分や家族、国家を守る気概のない国民は国家を破壊し、自分の居場所をも破壊してしまう

「正当な戦争」失望と憤り=オバマ氏受賞演説、被爆地に波紋 - Yahoo!ニュース
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20091211-00000142-jij-soci

経済戦争はいいけど、本物の戦争は駄目という理屈には少し抵抗を感じます。経済戦争であっても、負けた側は命を落としたり、心身を病んだり、路上生活を強いられたりします。それとも経済戦争を円滑に推し進めるために、本物の戦争はするべきでないという立場なのでしょうか。

こういった戦争反対の論調が常に被害者の立場からなされているというのも気になります。五・一五事件で助命嘆願運動を起こして、裁判を引っくり返し、軍部を増長させ、日本を戦争へと駆り立てるなど、戦争への空気を作り出したのは民衆の側ではなかったのでしょうか。幾ら軍部でも、民衆の大多数が反対なら戦争は起こせませんでした。議会で両軍への予算を承認しないという方法もありました。自分たちには責任がなかった、自分たちは被害者だみたいな態度には憤りを感じるばかりです。

この世は、黙って突っ立っているだけで喧嘩を吹っかけられることだってありますし、法と秩序を無視して余所者が土足で自分の家に押し入ってくることもあります。それが常態です。そんな中で、どうやって生きていくのでしょうか。黙ってなすがままがいいというのでしょうか。そういう人も中にはいるでしょうが、大多数の人にとってそれは耐えられないことです。

そもそも、自分たちが軍隊を持っていなくて、米国に頼りっぱなしであるのに、自分たちの国は平和だ、米国は戦争ばかりするから怪しからんなどと発言することがどれほど愚かであるか考えてもいいのではないでしょうか。自分たちが安穏としていられるのは他者の血と汗のおかげであることを忘却してしまっているのではないでしょうか。

こういった、一見いいことを言っているように見える者たちが日本の政治、経済を狂わせているように思えてなりません。

米大統領ノーベル平和賞受賞、「武力行使の道徳的な正当化も」 - Reuters
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPJAPAN-12887920091211

 [オスロ 10日 ロイター] オバマ米大統領は10日、当地で開かれたノーベル平和賞授賞式に出席し、同賞を受賞した。大統領は「戦時大統領」の受賞をめぐり議論があることに触れた上で、米国を守るために行動する権利を留保すると述べた。

 受賞演説で、武力行使人道主義的理由に基づく場合など正当化されることもあるとし、武装組織アルカイダに対しては交渉は武力放棄につながらないと指摘した。

 大統領は「私の受賞をめぐる最も奥深い問題は、私が現在2つの戦争を戦っている国の最高司令官であることだ」と指摘。「世界の国々が単独もしくは協調して行動する中で、武力行使を単に必要と判断するだけでなく、道徳的に正当化されると認める時があるだろう」として、米国はイスラム武装組織アルカイダによる2001年9月11日の同時攻撃事件を受けて、アフガニスタンでの戦いを強いられたと主張した。

 また過去にノーベル平和賞を受賞したマーティン・ルーサー・キング牧師の「暴力は決して恒久的平和をもたらさない」という言葉を心に留めているとしたが、「私はありのままの世界に対峙している。米国を脅かす状況にあって、何もしない訳にはいかない」と述べた。

 その上で「武力行使が必要な場合、米国は一定の行動規範に従う道徳と戦略的関心を持っている」と主張した。

 一方で、武力行使に代わるものを求める上で、国際社会は法を順守しない国々に対し厳しい姿勢で臨むことが必要だと主張。「国際法を順守しない国は責任を取るべきであり、制裁では、実質的な代償を強いる措置を法制化しなければならない」と述べ、「イランや北朝鮮などの国々に対して、そのシステムと駆け引きをさせないように主張することがわれわれ全員の責務だ」とした。また中東や東アジアで核武装が進行している恐れがあるとして懸念を示した。