Topを目指すことを諦めた日本

事業仕分け】最先端科学も“敗北” 「スパコン世界一」を否定 ノーベル賞受賞の野依氏憤慨 - MSN産経ニュース
http://sankei.jp.msn.com/politics/situation/091113/stt0911131914010-n1.htm

色々と話題になってますが、民主党は、科学技術に投資して、それで世界をleadしていく日本でなく、世界相手に勝てなくてもいいから、その金を福祉に回していく日本を明確に選択したということになりますね。

これはこれで1つの選択ですが、随分と思い切ったことをやるなという印象です。民主党を与党として選択したのは国民ですから、その選択も甘んじて受け入れる覚悟があって投票したんでしょうし、問題はないでしょうが。

日本人は何かと米国に対抗意識を持ち、世界一になることを実は結構本気で考えていたりしますが、まあ、夢が大きいのはいいんですが、それなら日本を出て、米国でやればいいだけの話で、歴史、伝統のある日本ではglobalな活動はなかなか難しいと思います。米国みたいな、半ば奇形種のような人工国家とまともにやりあってはいけません。

日本の何が不味かったかをとても簡単に言うと、

  1. 教育systemの不備を改善できなかった
  2. Elite養成に力を注がなかった
  3. 国民1人1人に自立した自我を持たせることができなかった
  4. Safety netを整備できなかった
  5. 国の基盤を第2次産業から脱却させることができなかった
  6. 情報革命に乗りおくれた
  7. 国内産業を保護しすぎた
  8. 表現規制、moral維持ができなかった

といったところでしょうか。なかなか難しかったところもあると思いますが。まあ、資源もなく、軍事的にも無力なのにここまでよくやったと言えるかもしれませんね。

これから日本で商売をするのなら、日本らしさと非合理的な面白さで勝負するしかないと思います。合理性とは根本的には力のことなので、そんなところで勝負したら負けるだけです。