それでも世界は論理で動いている

意外と知られてない、自分を飛躍的に成長させる読書テクニック - 分裂勘違い君劇場
http://d.hatena.ne.jp/fromdusktildawn/20091101/p1

概ね同意ですが、引っ掛った点がありました。

それは、一切の意味と価値が、究極的には論理ではなく、情動から生じているから、という理由だ。

情動を一切無視した論理というのは、文字通り無意味な論理だからだ。

論理とは何かと言えば、端的に言えば、世界の法則です。人間は物理的存在であり、世界における物理現象から離れた認識を獲得することはできません。論理は物理を抽象化したものです。

情動とは何かと言えば、ざっくばらんに言えば、身体的な必要性です。物理現象です。霊とか魂とか、そういったものは今のところ実証しようがないというのが現代科学の立場なので。

論理は線路のようなものであり、情動は機関車のようなものです。機関車がなければ線路があっても意味がありません。ですが、線路がなければ機関車は走れません。

世界の法則を無視した人生などありえません。生きたいと強く願っても、それが世界の法則に反していてはそれが叶えられることはありません。

人間の情動は確かに大切でしょう。それがなければ何のために生きているのか分かりません。ですが、それだけでは生きていけない、世界はどうしようもなく論理という法則によって動いているという事実も十分認識しておく必要があります。